ロシアＷ杯ベスト8をかけた日本代表対ベルギーの試合が行われ、スコアレスで迎えた後半3分に柴崎選手のスルーパスに反応した原口選手のミドルシュートが見事ゴールに突き刺さります。
立て続けに4分後の後半7分には香川選手から鮮やかなヒールパスで乾選手に落とし、右足一閃。無回転で放たれたシュートはぐんぐん加速し、右隅に決まります。
2点のリードを奪う展開に、赤い悪魔の異名を持つベルギーはフェライニ選手、シャドリ選手の2枚を投入してきます。フェライニ選手は194㎝、シャドリ選手は187㎝とベルギーの狙いは明確でした。そして見事にその交代策は的中し、後半24分、29分と立て続けに得点を重ね2‐2の同点となります。勝利の女神はアディショナルタイムにあのチームに微笑みます。
迎えた後半アディショナルタイム
本田選手の無回転FKから得たCKは相手GKがキャッチング。このキャッチングに素早く走り出したデブルイネ選手にボールが渡り、トップスピードのままハーフラインを超える。ルカク選手が空けた右サイドのスペースに走っていたムニエ選手へボールが渡り、長友選手がマークを受け渡し対応しようとするがボールは中央へ折り返される。
ルカク選手はボールを触らずスルーを選択し、ボールは逆サイドのシャドリ選手の元へ。80ｍもの距離を全力で戻った昌子選手の足はわずかに届かず無情にもボールはゴールの中へ――。
世界3位のベルギーを追い込んだ日本。日本中に感動を与えてくれました。
ここではたくさんメディアには出ていますがそれぞれの選手のストーリーを厳選して掲載します。
【原口選手】
原口選手は難病と闘う少年とある約束をしていました。
少年は拘束型心筋症という難病と闘い、心臓移植が必要となっていました。
少年の大好きなプレーヤーが原口選手であり、その原口選手がお見舞いに訪れ、Ｗ杯でのゴールを約束します。少年は原口選手の『必死にボールを奪ってあきらめないこと』が好きで、原口選手も少年に「あきらめなければなんとかなる」と言葉を交わしていました。
試合には敗れてしまったものの、少年からもらったミサンガを持ち、決して簡単ではない男の約束を守った原口選手は本当に素敵です。
【乾選手】
今大会2ゴールをあげた乾選手は大会前に右足大腿四頭筋を負傷していました。その怪我は手術が必要と言われ、Ｗ杯は絶望という状況の中、代表に送り出してくれた所属チームや手術をせずに怪我を治していく方法を考えたトレーナーやドクターの支え、怪我が癒えるかわからない中待ってくれた代表スタッフなど様々な期待と不安を背負ったまま今大会に臨みました。
そして怪我を負った右足での2ゴールという最高の結果を出したわけですが、ベルギー戦後のコメントでは本人にしかわからないたくさんの不安、そして勝ちきれなかった悔しさが伝わりました。
【昌子選手】
『なんで追いつかんのやろ―』
アディショナルタイムのベルギーのカウンターアタックの際、80ｍもの距離を全力で戻った昌子選手の目にはすべてが映っていました。トップスピードに乗ったデブルイネ選手は正確なパススピードで右サイドへ展開。
折り返されたボールをルカク選手に渡ろうとしたとき、『スルーせんといてくれ』と願うもスルーを選択。最後のシャドリ選手のゴールはスローモーションに見えたといいます。
90分以上闘っている中、トップスピードで正確な判断、技術の詰まったゴールでした。
試合終了後ピッチをたたいて悔しがる姿やコメントを聞き、4年後に悔しさをぶつけてほしいと思いました。
そして最後は―
【綺麗なロッカールーム】
ベルギーに敗戦した日本でしたが、去ったあとのロッカールームはごみ一つなく床も綺麗。
そしてスパシーバ。ロシア語で『ありがとう』と書かれた書置きと、青い鶴が置かれていました。
こんな素敵な話があるでしょうか。
もちろん今大会で監督交代や協会の指針など様々な問題もあり、今後の課題もたくさん見つかった大会で賛否両論だと思います。
しかし、単純に心を打たれ、感動し、これからの活力になりました。
本当にありがとう日本！これからの成長に期待して残りのワールドカップも楽しみましょう♬
実は今回の日本代表にはＡＵＡでサッカースクールを行っている『クーバー・コーチング』の卒業生もいます。
遠藤選手、武藤選手、そして昌子選手。
他にも今回選出されなかった中島翔哉選手や堂安律選手、南野拓実選手なども小学生の時にクーバー・コーチングを学んでいました。更に、ＢＢＣ放送で解説していた次期日本代表監督のうわさもあるクリンスマンさんも放送内で『日本代表の高い技術の裏にはクーバー・コーチングの存在がある』と語っています。
7月26日(木)に無料体験会、8月は1か月の限定入会などのキャンペーンもあります！通常スクールへの無料体験は随時受け付けております！夏休み前のこの機会に是非ご参加ください！
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